お迎え後の接し方・注意事項

《室内の温度、湿度について》

お家の温度環境を生まれ育った環境に近い温度環境にしてあげましょう。急な温度変化は禁物です。

当猫舎では常に湿度35~40%にしています。夏季の温度設定は26~27度、冬季は24~26度、サーキュレータを使用して

上下の温度差をなくし、猫のいる床付近も設定した温湿度になる様に工夫しています。夏はエアコン冷風が直接、猫に当たらない工夫も必要です。最近は、エアコンもAI機能が付いた物も出ていますが、AIは動物には反応しません。お出かけ中など人が居ない時にはエアコンが反応しない事があるので、お出かけ時のエアコン設定に注意して下さい。

 

《子猫は新しい環境をどう見てる?》

最初の出会い、接し方は将来に大きな影響を与える時期です。

新しい環境にお迎えされた猫ちゃんは、空間・飼い主様・先住動物等の全てが知らない世界です。広い空間におかれた時、慣れない場所、匂いなど色々な事すべてが恐怖心でいっぱいになります。ストレスから体調の変化や生活に影響を与える事になるかも知れません。新しい環境に安心して休める場所として『テリトリーを作る』事が大事だと思います。

安心出来る場所としてケージを活用するのもよいです。別の部屋や少し離れた場所で慣れさせてあげるといいでしょう。

 

《ケージ生活の必要性》

 1.迎え入れた日から一切の生活がケージの中で出来るよう事前にセットし、場合によっては前面以外のケージ面を一時的に

    目隠しする様に覆ってあげると安心して落ち着いてくれる場所になります。(防衛範囲が少なく、ストレスの軽減になります。)

    湿度が高くならない様にしましょう。又、湿度が下がり過ぎるとウイルスが活発になり、高くなると皮膚疾患になりやすい

    環境になります。

 2.最低3日間以上ケージ生活をさせてあげて下さい。 猫は”がん見”されるのを恐がります。

    ご家族は、食事、お水、おトイレ掃除などのお世話、網越しに猫じゃらしなどで遊んで、恐怖心を和らげてあげられるような

    コミニュケーションをとりましょう。

   猫ちゃんには、何をするにも必ず沢山話しかけてあげて下さい。無言はダメです!!

 

 3.『新しい環境は安全だよ』 『飼い主さんは自分に対して何もしてこない安全な人だよ』と、ある程度認識させるための大事な

   期間です。充分に時間をかけ焦らず猫ちゃんに合わせてゆっくり慣らしてあげて下さい。ケージ生活卒業の見極めは

   飼い主様のご判断となります。

 

《お迎え当初に良く有る行動》

  1.全面ケージをよじ登ったり、外に出たがる行動をしますが、これは外に出て遊びたい訳ではなく、

     生まれ育った安心出来るお部屋が直ぐ近くに有ると思い、お部屋に戻りたい一心での行動です。勘違いしないで下さい。

  2.暫らくの間、鳴く事が有ります。これは無視して下さい。直ぐに止まります。

      一緒にいた猫同士の「呼び合い」”みんな何処にいるの~”と言い、それに対し声が返ってくるのを待っている行為です。

      不安の表れです。

 

 《先住動物がいる場合》

  1.飼い主様の充分な配慮が必要です。ケージ生活は長くなるかもしれません。

      焦らずゆっくりお互いが認識するまで時間をかけて慣らしましょう。

  2.新入り猫ちゃんをケージで、先住猫ちゃんとケージ越しでの対面飼育をして下さい。

      先ずは、お互いの確認、少し慣れたらお互いの匂いのついた物(タオルや毛布など)を匂ってお互いの存在を

      確認させる事匂いに慣れる事も仲良くなれる為には良いと思います。

  3.猫は最初の出会いの嫌な出来事で生涯不仲、懐かない事が有ります。ご注意ください。

  4.新入り猫ちゃんをケージから出す。この場合も見極めは飼い主様に判断して頂く事になります。

 

《解放生活にする=ケージ生活卒業》

  1.明らかにお迎え当初とは違う行動になった事を確認。(テリトリーが出来たかも?)

  2.ケージの扉は閉まらないように工夫が必要。

  3.不安の感じ方は個体差が有ります。探検行動が始まり、お部屋の全てを数日かけて確認します。

  4.トイレ、食事、お水などは今までの場所で、移動ではなく増設してください。

 

探検中は、体を低く構え、瞬発的に逃げられる態勢を取りつつ行動します。

こんな時は猫ジャラシなどで遊び、恐怖心から気をそらせる工夫で沢山遊んであげるようにして、猫ちゃんが心開いて

認識するのを待つ事が良いかもしれません。又、この時期の猫ちゃんはしつこくされるのを嫌います。

少し距離のある接し方をしてあげることで、猫ちゃんから寄ってきてくれたりします。

 

《注意事項》

:ご家族様にて脱走防止について策をお決めください。(脱出防止用簡単取り付けサークルドアなど)

柵の間隔が広い場合、仔猫の頭が通ると脱走できます。  また、外室からお住まいに入る時にドア裏に潜んでいて、ドアが開いた瞬簡走り出る事があります。